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悟「さて、今回は一番乗りだな」
凪「あ、悟兄さん。おはよう」
悟「おはよう、凪。いつもこんなに早いのか?」
凪「前はもっと早かった」
悟「そうなのか?」
瞳「二人ともおはよう。悟が早いなんて、今日は雨かしら」
悟「おいおい、ひどいな」
凪「おはよ」
瞳「おはよ。凪は相変わらず早いわね」
凪「ん。でも前よりのんびり」
純「おはよー」
悟「おはよう」
凪「おはよ」
瞳「純は時間を守れて偉いわね」
純「えへへ。ありがとう」
悟「それじゃあ今日の議題を発表するか」
晃「待てーい!!」
瞳「あ、来たの?」
晃「ひどっ!」
凪「晃、うるさい」
純「あきら兄さん、おはよー」
晃「純、おはよう。ったく、結局またこんな扱いかよ」
凪「フラグ回収、乙」
瞳「回収早過ぎ。もっと考えてよ晃」
晃「スミマセンネー」
悟「はいはい。それじゃ本当に議題の発表だ」
純「ドキドキ」
悟「今回は『500円があったら何を買う?』だ」
瞳「また変な議題ね」
晃「金額も微妙だしな」
凪「そう?」
純「ぼくたちには大金だよね」
凪「ん」
悟「今回は年齢や立場で意見が分かれるだろうな」
瞳「いや、いつもそうでしょ」
晃「500円ねえ。そうやって改めて言われると考えるかもな」
凪「僕も考えたい」
純「ぼくも」
瞳「それなら今回は悟からにしましょう」
悟「なら私から話そうか」
晃「頼むぜ」
悟「ふむ。その時々で変わるだろうが、今なら珍しいハーブ類だな」
瞳「あら、前回から料理男子を気取っているのかしら?」
悟「別にそういう訳じゃない」
純「さとる兄さんの料理はおいしいよね」
凪「だね」
晃「んで、何を買いたいんだ?」
悟「フェンネルというハーブなんだが、葉、茎、種と色んな料理に使えそうでな。まだ使ったことがないから試してみたい」
瞳「どんな物か知らないから料理の想像もできないわね」
晃「それでも紅一点かよ」
瞳「うるさい。男女差別反対」
純「でも、ぼくもきいたことないよ」
凪「だね」
晃「実際に買ってきた時のお楽しみだな」
純「たのしみ」
悟「まあその内な」
瞳「じゃあ次は純ね。何買うか決めた?」
純「ん-とね。バスのきっぷ」
晃「おっ。なんでだ?」
純「しらないところにいって、ぼうけんしたい」
凪「おー、大人だ」
瞳「いいわね!実際にされたら心配だけど」
悟「可愛い子には旅をさせよ、だな」
晃「言うと思った(笑)」
純「ちょっとこわいけど、楽しそうでしょ?」
凪「だね」
瞳「晃の変な影響を受けてない?」
晃「変て何だよ」
悟「確かに驚いたが、それも純の一面なんだろうな」
凪「いいと思う」
瞳「本当。立派になって」
晃「お前は親か」
純「なぎちゃんは?500円でなに買う?」
凪「んー。まだ決まんない」
悟「じゃあ替わりに晃に言ってもらうか」
晃「俺か?いいぜ」
凪「お願い」
晃「500円だろ?プロテインのゼリーだな」
純「あきら兄さんらしいね」
瞳「ひねりが無い。2点」
晃「ひでえ!」
悟「私が言うのもなんだが、普段と違うことに使うのが前提だろう?」
凪「晃らしい」
瞳「これだから晃は」
晃「うるせえな!ったく。違うのを言やあいいんだろ」
純「プロテインでもいいと思うよ」
晃「いや、あそこまで言われちゃ引き下がれねえ」
悟「では改めて。晃は何を買うんだ?」
晃「フリーマーケットに行って小物を買う」
瞳「フリマ限定?」
晃「500円だからな。でも金額設定があるといつもより探すのも熱が入るだろ?」
純「いろいろあって楽しいよね」
凪「否定はしない」
晃「ああいう所で店の人と話すのも楽しかったりするんだよな」
悟「うむ。いいな」
瞳「やればできるじゃない」
晃「お前は俺に当たりがきついな」
悟「凪は最後にするか。瞳は500円だったら何を買いたい?」
瞳「私はね、紙と鉛筆かな」
凪「その心は?」
瞳「昔から落書きは好きだったのよね。最近じゃ絵を描くこともないし、また描いてみたいなあって」
純「ひとみちゃんの絵、見たいね」
晃「期待してるぜ瞳画伯」
凪「ちなみに、昔はどんな落書きしたの?」
瞳「別に普通よ?アニメのキャラとか、動物とか。あとは教科書の写真にひげを書いたり、ノートの端にパラパラ漫画書いたり」
悟「なんというか、王道だな」
晃「つまんねー」
凪「皆が通る道をまっすぐきたんだね」
純「パラパラ漫画、見たいな」
瞳「別に尖った生き方が良い訳じゃないでしょ。今度絵を描いたら純にだけ見せるわね」
純「うん!」
凪「横暴」
晃「つまんねー」
悟「それじゃ瞳の絵を楽しみにして。最後、凪は何に500円使うんだ?」
凪「お菓子」
純「おいしいもんね」
瞳「普通ね」
晃「あのな、凪。普段と違う使い方だぜ」
凪「晃に言われたくない」
晃「ああ?」
悟「落ち着け。で、なんでお菓子なんだ?」
凪「お菓子買って、純と一緒にバス旅する」
純「なぎちゃんと!いいねー」
瞳「そういうことね」
悟「ふむ、そうだな。一人でという縛りはないわけだしな」
晃「なんかずるくね?」
純「ぼく、ポッキーがいいな」
凪「ここは駄菓子でいっぱい買う」
純「それもいいねー」
凪「むふー」
瞳「二人は盛り上がってるわね」
晃「お子ちゃまは駄菓子で楽しんでくれ」
凪「む。駄菓子菓子(だがしかし)、どこに行こう?」
晃「だじゃれか?!」
瞳「晃が気付くなんて」
悟「お前も賢くなったな」
晃「お前ら・・・」
純「んとねー、海とか」
凪「いいね。でも500円じゃ難しい」
純「そっかー」
瞳「二人は話に夢中で晃を見てないわね」
悟「晃、ドンマイだ」
晃「悟もな」
瞳「はいはい、それじゃ今回はここまでにしましょう」
悟「そうするか。凪、純。一回締めるぞ」
凪「うい」
純「はーい」
晃「では総括をどうぞ」
悟「大金ではなく限られた金額でも視野を広げれば出来ることは色々あるとわかったな」
瞳「そうね。思ったより考えたし、楽しかったわ」
晃「だな。純が以外と行動的なのは驚いた」
純「そうかな。おもしろそうだと思っただけだよ?」
凪「ん。本当に旅が出来たらいいね」
純「ねー」
悟「体験は大事だからな。今度皆でどこか行くか」
瞳「いいわね」
晃「うし。俺が色々調べておいてやるよ」
凪「珍しく晃が格好いい」
晃「余計な言葉があったぞ」
悟「ま、私たちは一緒にいるのが当たり前だからな」
瞳「そうね。なんと言っても『脳内人格会議』だものね」
晃「身も蓋もねえ」
純「みんないっしょが楽しいね」
凪「ん」
悟「ではまた次回、だ」
瞳「また会いましょう」
純「またねー」
凪「ばいばい」
晃「じゃあなー」
第4回 閉会
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