初めまして。これからもよろしくお願いします

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初めまして。これからもよろしくお願いします

俺は彼女にフラれて、引っ越しを決めた。 そして、今この思い出がある程度出来た、部屋に最後の挨拶をする。 「ありがとうございました。ロクな思い出無いけど、」 意外と玄関から見ると、以外と広いんだな。 出て最後の鍵を閉める 二階建てのボロアパートの二階の1番端 階段を降りてると、アイツが階段の下で俺の目を見つめている。 「何だ?あいつ?」 眉間にシワをよせ、呟く。 階段を降りおわり、目に涙を溜めてウルウルしている。 アイツが手を差し出して握手を求める 「たがじ〜〜俺やだよ〜」 ちなみに俺の名前は、たがじ、ではなく、たかしだ。 そしてコイツは、まなぶ 名前に反比例している良い例のような奴だ。 まなぶの手をはたく 「何泣いてんだよ、お前。」 叩かれた手の袖で涙を拭きながら、「だってよ〜だって、たかしと別れるのは嫌なんだよ〜」 ギャン泣きだ。 「泣くなよ、泣くな、俺はお前の愛しのエリーでも、おふくろさん、でもねんだからよ。」 ポケットから新しい住所が書いてる紙を見る 「知ってるよ、知ってるけど、俺はこれから誰と遊べば良いんだよ?」 まなぶの頭をはたく 「知るか!そんなもん。自分で相手探せよな。俺は新しい地で薔薇色のひまわりを咲かすからよ、」 泣くのは辞めて、まなぶが俺をみる。 「意味分かんないよ。」 俺は住所が書いてる紙を見ながら 「馬鹿だなーお前は、知らねーのか?これは、、えーと、これはアレだよアレ、福沢諭吉の言葉だ。」 「そうなんだ。」 「そうそう一万円札が言ってた。」 ポケットに紙をしまってだなーまなぶを見る 「じゃあそろそろ俺行くわ!。」 「え、もう行くの?荷物は?」 俺が何も持って無いのが不思議らしい。 「もう先に引っ越し済み。お先に行ってんだ。」 まなぶの肩を叩く 「お別れだ、お前も元気でな。 早く彼女作れよ」 「もう居るよ」 「そうか、じゃあ早く別れろよ。」 「別れないよ!俺」 「またな、、」 俺は新しい住処に歩き進む。 、、、、。 「やっぱりやだよー!」 後ろから突然衝撃がきた。 「もうちょっと話してからでも、いいじゃない!?ね?ね?」 まなぶが俺にタックルして俺を倒して止めようとしている。 「な、なんだ!お前は!離せ」 まなぶを剥がそうとするが、なかなかタックルが解けない。 「もうちょっとでいいから!」 「嫌だよ!あんなボロの近くにいるだけでも、俺の運気が吸い取られるんだから!」 俺は剥がすのを辞めて、まなぶを引きずりながら、無理矢理歩き進む。 「大丈夫だって、運気なんて吸い取ららないよ〜!」 鼻水垂らしながら俺にすがみ付いている。 「知るか!もう決めたの!契約しちゃったの!!だから離せっ、離せって」 それを繰り返しながら200メートルぐらい、進む。 俺は立ち止まる。 まなぶはいまだに、俺にすがりついている。 「良かった、やっと俺の話聞いてくれた。」 「さっさと手を離せ。」 「離したら、走って逃げるつもりでしょ!?」 「な〜に言ってんだ、オメェはよ、俺の新しい豪邸に着いたんだよ!」 まなぶが手を離し、俺の新しく住む豪邸を見る 「いや、コレってボロいアパートと何が違うの?」 俺はまなぶの頭をはたく。 「馬鹿野郎、風呂トイレ別だよ!」 まなぶが俺を真顔で見つめてくる 「俺のマンションは全部自動だよ」 「うるせーよ!」 俺はまなぶを睨みながら、 「初めまして、これからもよろしくお願いします。」 「いや、、初めましてじゃ無いけど、、」
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