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生命力の摩訶不思議
花や緑を眺めるのが好きです。
鉢植えの観葉植物を枯らしてからは、ときどき切り花を買っています。
エッセイの表紙の芍薬も、今にも咲きそうな蕾にわくわくしながらスーパーで買いました。
美人の形容詞にもなる芍薬ですが、品種も多くて詳しくはわかりません。なので、この一輪を見たときに感じた気持ちを書いてみます。
丸い蕾は未熟な乙女のようでした。そして花が開き始めると、驚くほどの花びらの枚数。恋人がいてもこんなに着込まれたら手も出せないのでは? と笑ってしまいました。
(なぜか突然の擬人化。さらに色っぽい設定です)
しかし開花から数日、彼女は大胆にさらけ出し強く香りました。そしてある日、バサッと音が聞こえそうな勢いで花びらを散らしたのです。受粉に必要な器官だけを残したような姿は、真ん丸な頃には想像しなかったものでした。(すべて妄想です! 愛好されている方に叱られませんように!!)
こんなことを考えてしまう私なので、アスファルトの隙間に見える雑草にも、フェンスにしがみつく枝葉にも、生命を巡るドラマが展開してしまう。
捗らない筆のせいで、物思いにふけっています。窓の外は雨上がりの空が綺麗です。
2024/5/27(月)
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