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思い出の定着液
文章を書くようになって、記憶の引き出しをひっくり返す作業が増えました。
日本語の言い回しや漢字の使い方などは、かすかな記憶を頼りに辞書やネットを検索します。本来の意味とは違う覚え方をしていてあわてる場面も多い。
いっぽう、創作の主題が家族の関係性なので、書き進めるうちに自分の体験を思いおこすことがあります。
思い出は繰り返し話すことで記憶に定着されるもの。話す機会もなくすっかり忘れてしまったあれこれが多くて驚いています。
“書く”という作業には自分のなかの思い出を“カタチ”として現像する作用があるのかもしれません。
私の書いたものが思い出のひとつとして、誰かの記憶に留まるとうれしいですね。
2024/7/26 連勤スタートの金曜日
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