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謎の猫耳 美少女ルナにひと目惚れ
試しにボクは隣りの『猫カフェ』へ行って中の様子を伺った。思ったよりも猫がたくさんいた。
一時間、コーヒー代込みで千円と良心的な猫カフェだ。
さらにボクは割引券で格安になっていた。
取り敢えずコーヒーを頼んだ。
コーヒーを飲んでいると音もなく猫耳をつけた美少女がボクに寄ってきた。
「えェ?」
なんでこんな猫耳の女の子がいるんだろう。
珍しく淡いピンク色の毛並みだ。
「ニャンニャンニャン」
いきなり美少女はボクに抱きついてペロペロと頬を舐めてきた。
「ハッハハッ、よせよ。くすぐったいから舐めないで。あッあのォ店員さん、この子は?」
たまらずボクは近くにいた女性の店員に助けを求めた。
「フフゥン、その子猫はルナって名前です。人見知りが激しいので、あまり一見さんには懐かないんですけど。珍しいですね」
女性の店員がニコやかに応対してくれた。
ネームプレートには尻野アンナと書かれてあった。
「はァ、そうなんですか。ルナか」
可愛らしい名前だ。
猫耳をつけた美少女の名前は『ルナ』と言うらしい。
しかも驚くことに猫又だ。
根元からシッポが二本に別れて生えていた。
だがそんなことは何の支障もない。
スゴくスタイルが良い美少女だ。
しかしもっと不思議なことがあった。
なぜか、ボク以外にはこのルナの事が子猫に見えるらしい。
おかしな事にボクの目にだけ美少女に映るのだ。
そしてボクは、一瞬でルナに魅せられた。
ひと目惚れだ。
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