あとがき・お知らせなど

『酔夢』あとがき

まずこのお話の最大の特徴は、画家の『俺』の目線から書かれていて、高峰や令息の心情が全く書かれていないことにあるとにあると思うんです。

それでも告白もすることもなく、相手の気持ちを知ることもなく、八年も前にただ一度、すれ違い、目が合った相手に恋焦がれていた純愛が伝わってくる。

余談ですが、私って純愛好きですね！笑

で。

令息は高貴な身分で婚約者もいて、高峰の名前を口にすることを恐れて麻酔を拒否する。

高峰は令息の気持ちは知らないが、愛する人の望みを叶えて、麻酔もしてない身体にメスを入れる。

普通に考えれば狂気の沙汰ですよ…

そして令息は自分の望み通りになったのに、そのメスで自ら死んでしまう。

なぜか？

令息は本当は結婚を望んでいないけれど、身分上親には逆らえない。

そこに、愛する高峰に手術してもらうことになった。

令息はもうそれだけで、満足だったんじゃないかと私は思います。

もう生きていなくてもいいくらい。

だって高峰と結ばれることは絶対叶わないのだから。

そして高峰の「忘れません」と言う言葉。

これは身分や自分達を取り巻く環境を越えて、高峰がその時言える、精一杯の愛の告白なんじゃないかと思います。

そして高峰は令息がしたように自分も愛を貫く。

とても短いお話で、時代上現実離れもしていますが、泉鏡花先生の美しい文章がやはり美しい夢のような愛のお話を運んできてくれて、読むたびに感動してしまいます☆

『酔夢』
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ただ現代訳にするには超難しかったですね～(滝汗

私の拙い訳でどれだけこの世界観が読者さまに伝わったか…もう心配で心配で…泉鏡花先生のファンの方に怒られやしないかと、ドキドキしています…(またも滝汗

でも大好きなこのお話を二次創作出来て嬉しいです☆

そして私の小説で一番伝えたいことが、この小説にズバリと書かれていて、初めて読んだ時の感動と言ったら…！！(ご、語彙力〜

それは『真の美は人を動かす』という一節です。

超絶名作の二次創作ですので失礼に当たり過ぎますので駄文とは絶対！！言えませんが笑、最後までお読み頂きありがとうございました！！m(_ _)m

そして、本棚に入れて下さって、その上スター・アクションを下さる皆さま、本当に更新の励みになっています！！(泣
いつもありがとうございます！！m(_ _)m

これからも宜しくお願いします(^^)

久茉莉

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涙色の恋でした(高校生✕高校生)
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