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1 なぜか
俺は沢村実。40歳非正規アルバイターだ。趣味はネットで楽しそうな若者を怒鳴り散らすこと。怒鳴り散らすと言っても、文章だから周りから見るとクソリプに見えるらしい。でも俺はそうは思わないんだけどな。そして、文章が下手な俺だからなんかしっくりこないんだよな。本当は⚪︎指定さんみたいに韻を踏んでdisりはべらかしたいと思ってるんだが。
彼女欲しいなんか言ってはみるが、いかんせんこの年にもなると行動力なんか衰える。マッチングアプリなんかやってはみるが、非正規なんですと言った瞬間ピカソの絵みたいな表情で俺を見る。ま、ピカソっていうのはあの女のゴミを見るような目があまりにも辛くてピカソって言えばなんとなく芸術的に昇華できるかもしれないって思ったんだけどどうよ?俺はそういう女は安⚪︎優子みたいな目で睨み返してやるんだが、大抵トイレに行ってきますと言って帰って来ない。数回マッチングアプリで会っているがもう何回も相手がトイレと行った瞬間帰るのでトイレって聞いた瞬間ガッツポーズを取る俺。もはや何のためにマッチングアプリしてるのかわからねー笑
ちなみに、ガッツポーズってダサすぎてオィィィィイって⚪︎魂好きな奴みたいなツッコミブヒブヒしてしまった。、、、こんな俺でもさ、本当はさ、マヂ無理。
本当は辛くて寝込みたい。部屋でうなだれるおれは猫みたい。どうせ、俺なんて遊びで生まれたってコト?つらぃょ?
後さ、辛いから言うけどバイト先の店長フェ⚪︎ーリかなんかで来いよ!エコのためとか言ってバス通勤だぞ?その上優しくて頼り甲斐があるんだよ、なんだよこいつ。俺が⚪︎棺使えたら詠唱破棄でこいつを⚪︎棺に閉じ込めてやるのに。
そんなこんなである日。
店長「今日から入られた三雲さんです。」
三雲「三雲です!宜しくお願いします!
あ、よろしくー(ん?なに?メス?女?ヒャッホー
なんだよ!大学生じゃねーのかよっ!ん?三雲?え、あの三雲なでしこか?あのメガネで地味でひたすらD.⚪︎ray-manの⚪︎レンウォーカーの魅力をファミレスで語り尽くしてたあの三雲か?、、、そうみたいだな。)
三雲「!もしかして沢村くん?」
いや、人違いじゃないっすか?ボソボソ
三雲「えっ、だって今沢村くんが履いてる靴は沢村くんが昔限定品で世界に四つしかないんだぜ?って自慢してたあの靴なんだもん。」
じゃあ、俺はその沢村って奴以外にその靴持ってるレアケースですね ボソボソ
三雲「でも沢村くんに似てます。沢村くんって言うのは私より四つくらい上だったんだけど周りからはいつも避けられてて私以外友達居なかった人で、話してみると独自の視点があって面白い人だったなぁ。」
へぇ、そうですか。ボソボソ
三雲「これからもよろしくお願いします。」
はい、はい。ボソボソ
仕事終わり
あーあ、疲れたぁ。(早く帰ってSNSのガキどもを俺の手練手管の陥落術で論破してやろ。後は、花咲まりんの新作も見てムフフフ)
三雲「あの、やっぱり沢村くんだよね?名前も沢村実って書いてあったし。」
あ?何ですか?うるさいんですけど。ボソボソ
三雲「なんかあった時のために連絡先交換しません?」
あ、まあそれくらいはいいですよ。ボソボソ
三雲「お疲れ様です。」
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