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「長倉君の親戚の、海の家? 」
「そう、八月の始め、二週間だけなんだ」
航平は、少し考えてから『いいよ』といった。
海の家の場所と、連絡先をしっかりと教えて行くように言われた。
「それと、ベッドが欲しいんだ」
「ベッド?
あぁ、そうだね。
碧君は、その方が、使いやすいだろう。
いいよ」
航平は、何も不思議に思わずに、あっけらかんとそう言った。
「こうちゃん、そのベッドはね、こうちゃんと一緒に使いたいんだ」
「え? 」
航平は、不思議そうな顔をした。
「ベッドの方が、体への負担が、少ないんだって」
碧の言葉に、今度は思い当たったらしく、顔を赤くした。
「そっ、それはっ、はっ、グ……ゲホッ」
慌てた航平は、食べていたご飯が、喉に詰まったようで、慌てて胸をドンドンと叩いていた。
航平の、その反応は、つまり、碧とベッドでナニをするのか、わかったということだ。
碧は、航平の背中をさすりながら「一緒に、選びに行こうね♡」と、言ってにんまりと笑った。
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