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罰ゲーム
突然悪い、と人気のない外階段で俺は切り出した。
「これ、罰ゲームで言わされてるだけなんだけど……好き、です」
こっちの仲間内のお遊びのためにわざわざ呼び出されて、迷惑してるだろうに、クラスメイトの物静かな男子は嫌そうな顔一つせずにじっと俺を見ていた。
前髪の半分かかった透き通った目に、落ち着かない思いをしていると、不意に、彼がフワッと微笑んだ。
「だいぶ顔が赤いけど、それ、本気にしないで本当にいいの?」
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