大荷物

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大荷物

 プリントをずっしり積んだカゴを持って、がんばって廊下を歩いている彼を見かけた。  もちろん、俺はスマートに駆け寄って、プリントの山を三分の二ほど引き受けた。 「職員室寄ったら先生に頼まれちゃってさ」  いつも悪い、と申し訳なさそうに微笑む彼は、今日も尊く、天から舞い降りた女神よりもまぶしかった。  俺の気持ちは伝わってないんだろうな、と少しへこんだが、俺はきっと、次も彼を手伝ってしまうのだ。  
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