美術

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   キャンバスの上に、ひたすら木炭を走らせる一同。  俺も隣の奴とああだこうだと言いながら、慣れないデッサンに励んでいたのだが。 「あ、お前、顔黒くなってるぞ」  「この辺」とソイツの無骨な指が俺の頬に触れた瞬間、心臓がギクッとした。  「悪い、もっと黒くなった」と眉を下げて笑ったソイツに、心臓がさらに跳ねた。  
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