プテラ

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プテラ

「な、なにィ、プテラちゃんだってェ?」  ボクだけが蚊帳の外だ。 「よォ、ポー。(よろこ)べェ、プテラも来てやったぞ!」  続いて翼竜怪人は楽しげに笑みを浮かべ、ボクの肩をポンポンと叩いた。  この子も目を見張るような巨乳美少女だ。 「いや、あのォ」  ボクは緊張してうまく挨拶が出来ない。 「ったく、暑いから早く中に入れてよ」  さっそく彼女らに尻を叩かれた。 「ああァ」  ボクはポケットに手を突っ込みカギを探した。 「あ、あのォもしかしてプテラちゃんも怪人なんですか?」  一応、ドアを開ける前に確認をした。空を飛ぶ翼竜タイプなので怪人に間違いないだろう。 「ああァ、世界征服を企む秘密結社の怪人プテラだ。よろしくなァ」  まるで旧知の仲のような感じだ。ティランよりも口調が男の子っぽい。 「そうなんですか。どうぞ」  ボクは玄関ドアを開け、二人を招き入れた。室内はエアコンを切っていたのでムッとして蒸し風呂みたいだ。 「暑っちィな。なんかないの?」  美少女怪人らは口々に文句を言っている。 「そうですねえェ。冷蔵庫に冷たいのがありますからどうぞ飲んでください」  ボクはリビングに入りエアコンをつけた。 「ねえェ、コレもらうよ」  勝手にティランたちは冷蔵庫からスポーツドリンクを出して飲んでいた。 「どうぞ、ご自由に」  エアコンのモーター音が静かに響いてきた。  気持ち良い冷気が流れてきた。 「フゥ」  これでしばらくすれば室内も涼しくなるだろう。ボクは肉屋で買った鳥のササミを冷蔵庫へしまった。 「キャッキャッキャッ」  二人の美少女怪人たちはジャレ合いながらリビングへ転がり込んだ。 「ハイ、ポー。これやるよ」  プテラは、ほとんど飲み干したペットボトルをボクの方へ寄越した。
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