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不意に顎が持ち上げられて、声を漏らしそうになっていた唇にキスされた。強引に舌で唇を押し広げられ歯列をなぞられると、思わず甘い吐息を漏らしてしまう。
唇と胸をなぶられすっかり体が熱くなると、背中を押されて両手をデスクの奥に伸ばした。
男の欲望はベッドにいるときよりも増して長大になっていると予想がつくので、息を吐いて受け入れる準備をする。でなければ入れられた瞬間に私は声を上げてしまい、そうすれば最後はあえぐだけになってしまう。
だが今日の男のそれはいつにも増して存在感があった。
「ま、待って」
鋼のように硬い先端を押し付けられて、思わず私は男の腹に手をついて拒む。
「どうした。怯える必要はないだろう、ここはいつも以上に受け入れる準備ができている」
揶揄するように男のそれが私の入口をすくい上げるように擦ると、ぴちゃという音が聞こえた。
「ここでするのが好きなんだろ? お望み通り満足させてやる」
男が乾いた声で言いながら容赦なく押し入ってくる。
すんなりと奥まで受け入れ、私の体はその心地よい充溢に悦び震える。ゆっくりと揺すられ、それにともない体の中に快感が走り抜ける。
いつにも増して固いそれは私の中を強くえぐった。声を出す代わりに卑猥な水の音が室内に響き、液体が膝裏にとろとろと流れた。
この淫猥な状況に耐えられずふるふると首を横に振ると、男が冷淡な声でささやいた。
「いつまで初心でいるつもりだ。こんな場所でこんなに濡らして、きみはもう立派な淫乱だろ」
「っ……!」
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