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今、人生最大の愛を失ったことを実感した。
数少ない、彼女の本音からどれだけ俺が愛されていたのか、大切に想われていたのかを痛感する。
あんなにも一途に愛を注いでくれたひとがいるのに浮気した俺は世界一の馬鹿者だ。それを悟ると俺は携帯を手に取り、一番上にある〝MAO〟と表示された連絡先を消した。
「雅樂、戻ってきてくれよ……」
届くはずのない想いを俺は声を殺して叫ぶ。
部屋にはまだ、甘くとろけた花が漂っていた。
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