飛鼠と歌姫と私の世界

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 中学三年生の春。  進路相談の面談で、私は幻滅した。 「いつもスマホばかり触って。画面の中の小さな世界にこもっていないで」  私の世界が否定された。  先生の言いたいこともわかる。  でも、スマホの中に広がる私の居場所は取るに足らないものらしい。  私からすれば、教室の中の方が狭い世界だと思う。
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