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私は師匠の声をちゃんと聴きたいって思った。
どんな言葉を投稿していたか、どんな曲を作っていたか、私の曲をどう歌っていたのか。
『ももぱちちゃんのこの曲、最近のお気に入り。ほら、楽しそうでしょ? ボカロが好きってすごく伝わる。この子、ほとんど調声してないんだけど、でもしっかり時間かけて作っている。ありのままが好きなんだって。聞いてて元気出るよね? ね?』
限界オタクのようなテンション。
改めてこの投稿を見ると、『悪夢バット』さんが『悪夢バット』さんだって思える。
『切ない恋の話です』
『運命の恋を見つけた少女の話です』
小さな痛みも幸せも『悪夢バット』さんは曲にしてきたんだ。
「これ」
あの人の動画投稿に、私のボカロ曲の歌ってみたがまとめられていることに気づいた。
いつまとめていたのだろう?
私は気づかなかった。
『私の弟子です』
『妹みたいなもの。大事な人、才能がある人』
『私はももぱちちゃんのファンガチ勢第一号』
私は、スッと冷たい涙を流していた。
でもすぐに目が熱くなって。
私と師匠は、SNSで繋がっているのだ。
メッセージを開く。
そして、迷わず。
『私は悪夢バットさんともっと仲良くなりたいです』
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