飛鼠と歌姫と私の世界

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 一曲目は師匠の評価が付いていた。  あの人は私を見てる。  だから、心を動かすだけだ。  二曲目はメッセージをして夜を明かしたときのことを参考に。  目の下にクマを作って、授業中は爆睡した。  私は元々不良ではあったと思う。  でも空っぽな不良だったから。  あのとき初めて、心が満たされた気がした。 「眠たくてふらふらだったくせに、あの日の私は星空を見たようなすっきりした気持ちだった。なんて、先生に怒られるような人間が何を言ってるんだか」  私は一人で生きていきたい、だから放っておいて。  なんて思ってたけど居場所はほしくなるもので。  ねえ、君と星を見たい。  何もない丘の上で家や街頭、店の光を見下ろしながら、一緒に歌いたい。  二曲目、師匠は綺麗な曲だねってコメントしてきた。  この曲の君は『悪夢バット』さんだよ?
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