第1話 プロローグ

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 あまりの衝撃に転生する前のやりとりを思い出した。 神『君が転生する世界は平和だからチートなんか持ってたら苦労する。だからチートはあげられない』 俺『てことは今の世界とそんな変わらないってことか』 神『そういうこと』 了。  平和な世界と聞いて、蓋を開けてみれば魔王率いる魔族に支配されているらしい。  何が「そういうこと」だクソ(ヤロウ)。俺がチート選んでる時間を待ちたくなかったか、ケチったかだろ。  本当に魔王が支配してるのかは分からない。勝手にそう言って魔族領に侵攻したいだけかも知れん。  まあ、実際に自分の目で見たもの以外信じる気はない。だって、両親含め街の皆が崇めてる像、俺を騙した神にそっくりだし。強いて言うなら像の方が百倍美形。  像に唾を吐き捨てると、俺は現状の確認をするため、分かってることをとりあえず整理した。 ・剣と魔法の世界でゲームのようにレベルがありステータスが見れる ・人類は魔王率いる魔王軍と戦争中で割と世紀末 ・人は容易く死ぬ ・スキルは経験を元にランダムで取得 ・魔法はスクロールと経験の二通りの取得法がある ・俺にチートは無い
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