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森の入り口にある窪みがスライムのスポーンエリアだ。
木陰から眺めていると窪みから一匹飛び出す。
窪みの周囲を頻りに跳ね続けるのを眺めるのにも飽き、俺は木陰から飛び出す。
真っ直ぐポヨンポヨンと跳ねてくるスライムに俺は石を全力で投げつける。
全力とはいえ、一般的な五歳児のだ。ステータスに一切の補正がかかっていないその一投はスライムの数M前に落ちる。
「やっぱ当たんないか」
俺の投げた石を一切気にすることなくポヨポヨと跳ねてくるスライムにもう一度投げつけると、今度は中心に当たった。
粘液を撒き散らすと、魔石とドロップアイテムのスライムゼリーを残して消滅した。
スライムを狩り始めて5時間。石を投げるのにすっかり慣れ、途中から一投で仕留められるようになった。
「うーん、全然レベル上がらないな」
盗み聞いた話だとそろそろレベル2になっててもいいはずなんだが。
厳つい兄ちゃんによればスライムを100体倒した頃にレベルが2になったとのこと。
「うーん、魔石の数的に100体は倒してるはず」
情報が確かなら俺もそろそろレベルが上がっていいはず。全然上がる気配もないけど。
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