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それは幼馴染みだからで、誠司は誰にでも優しいからで……俺だけになんて……こと無いと……。
「それって……誠司、どういうこと……なのかな」
「全然伝わって無かったってこと?」
「……何がだよ」
俺が驚いたことで2人の間にできた隙間を誠司が詰め寄ってくる。
「何で平良は俺に抱かれたの?」
「そ、それは……誠司が、襲って来たからで……て、抵抗とかしても……」
「でも、平良、『嫌だ』って一度も言ってないよね?」
誠司はその端正な顔を俺に近づける。
「本気で抵抗なんてしてないよね?」
「は、離れろよ」
迫ってくる誠司を押し退けようと振り上げた腕を誠司に掴まれる。
「近よんなっ」
「顔、真っ赤だよ」
さらに近づく誠司に焦って顔を背けた。
「もっと、抵抗しないと、もう1回抱いちゃうよ?」
「今、今ヤッたばかっりだろっ」
抵抗しても誠司は迫ってきて、そのままコンクリの床に押し倒された。
「本気で嫌なら、蹴るとか、殴るとかできるよね?」
誠司は俺の腕を離すと俺の顔の両側に手を付いて見下ろした。
「それって、どういうことかな?」
「……もう……」
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