身長差38センチもある後輩・白河真雪くんが隙あらば過保護に溺愛してきます

初めての新人指導は驚きの連続

「暑－っ。　今日も朝イチからこんなに暑かったら、昼間死ぬかも」

　7月に入って気温はますます上昇し、そのうえ湿度の高い空気がまとわりつくから、会社に出勤するだけでグッタリしちゃう。
　胸の間に汗が流れて気持ち悪い。

　もうっ。この胸、本当にジャマ。

　私、紅(くれない)　桃花(ももか)は25歳。
　身長149㎝の小柄な体形なのに、胸ばかりに栄養が偏ってしまって、ブラジャーのカップ数は高校時代からどんどん大きくなっていき、現在Gカップ。

　この呼び方はあんまり好きじゃないけど、ありていに言えば、巨乳だ。

　胸だけが大きくてバランスが悪く、服も選びにくいし肩も凝る。
　いやらしい視線を感じてゾッとすることも多く、巨乳なんて何にもいいことがない。

「はぁ、汗拭いてから仕事しよう」

　今日から私の所属する部署に、新入社員が来ることになっていて、私はその教育係に任命された。

　汗臭い先輩とか思われたらイヤだし、なにより自分自身が汗で気持ち悪い。

　会社に着くと、エントランス脇のトイレに直行する。