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その後、何事もなかったかのように戻ってきた白河君は、冷たい無糖のストレートティーを買ってきてくれた。
よくわかんないけど、暑そうにしてた私を心配してくれたのよね?
「ありがとう、白河君」
笑顔で白河君にお礼を言うと、片手で口を覆ってまた小さな声になった。
「……いえ、こちらこそありがとうございます」
私、お礼を言われること、何かしたっけ?
ーーーー
お昼になってそれぞれみんな席を立って、昼休憩に入った。
私は営業で外に出ている時は、外食やコンビニで済ませるけど、社内にいる時は社食、つまり社員食堂に行って食べる。
安くて美味しいウチの社食は人気で、お昼時にはすぐに混み合う。
私はだいたい日替わりのAセットを頼むけど、遅くなると売り切れる時もあるから早く行かなきゃ。
白河君も社食に行くなら、一緒に行こうかな?
「白河君は、社食? それとも外?」
「俺は、弁当です」
また意外な答えに、ちょっとビックリした。
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