蝶になった白河君と飲み過ぎた歓迎会

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 だけど、私の横に立つのにふさわしくなりたいだなんて、そんなに私のことを慕ってくれるとは、思ってもいなかった。  先輩として、ますます指導をしっかりしていかなきゃ。 ーーーー  白河君は一度教えたことは完璧に覚えて、新しく説明することもどんどん吸収する。  異動してきて5日目の金曜日には、すでにお客様へ商品について説明できるまでになっていた。 「白河君は、イケメンだし、説明もわかりやすいし。  こっちが言いたいことも拾ってくれるしさ。  (くれない)さん、いい後輩が入ったねぇ」  (おろし)業者の担当者にも、白河君の評判は上々(じょうじょう)。  ちょっと仕事ができる程度ではない。  めちゃくちゃ仕事が出来すぎる。  もうすでに、私は追い越されてるかも。  イケメンすぎて、仕事も有能だなんて、教育係としてタジタジになっちゃうよ。 「白河君、異動してきた初日は声も小さくて、ちょっと心配だったんだけど、全然大丈夫だったね」
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