蝶になった白河君と飲み過ぎた歓迎会

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「ハハハ、冗談だよ、白河君。  ほらほら、スマーイル。イケメンが怒ると怖いんだから、(にら)むな睨むな」  畑田君は、ちょっと引きつったように笑いながら、白河君をなだめた。  白河君はわざわざ畑田君の隣に座り直して、切々(せつせつ)と私の背の高さがどれほど可愛いかと説明している。 「いいですか、畑田先輩。  (くれない)先輩を俺の目線から見ると、上目遣いの角度が完璧なんです。それに身長に対してバランスのとれた頭部の大きさで、どう見ても小学生みたいではないです。それから……」  お喋りなはずの畑田君は、これまでほとんど話したことがない白河君が、きれいな無表情で饒舌(じょうぜつ)に話すから、圧倒されているみたい。 「はい、スミマセンでした」  まるで怒られているみたいに、畑田君は相づちを打っている。  その様子もおかしくて、みんな笑っていた。
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