二日酔いの朝は溺愛の始まり

7/9

75人が本棚に入れています
本棚に追加
/68ページ
 メガネの奥の、きれいな瞳を光らせて、元々かっこいい顔を、まるで俳優かモデルみたいにキメ顔している白河君には申し訳ないんだけど……。  えーっと、何それ?  情報が途中から予想外の展開すぎて、説明が全然入ってこない。  ますます増える頭の中のクエスチョンマーク。   「全部脱がせて、身体を……って、ちょっと待って?  付き合うことになったって、誰と誰が?」 「俺と、桃花」  すっかり毛布を()ぎ取られてしまった白河君は、横から大きな身体で小さな私を丸ごと抱きしめると、耳元でささやいた。 「桃花のこと、一生大事にする。  ずっと付きまとうから、桃花は俺から逃げられないよ」  ちょっと低くて、脳みそまで震えちゃうほど聞き心地のいい声なんだけど……。  白河君それ、ストーカーが言うセリフだよ。    付きまといは犯罪だから。 ダメ、絶対。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

75人が本棚に入れています
本棚に追加