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「巧くん、リュウくんと喧嘩したの?」  リュウを見送った後で、奏が言った。 「え。どうして?」 「何だか、顔が腫れてるよ? 殴られたんじゃないの?」 「え。違うよ、そんなんじゃ」 「ふうん?」  奏はそれ以上、何も詮索しなかった。  巧は初めて、奏に秘密を持った。
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