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 巧は三日三晩、泣き続けた。  家ではまた、奏がごはんを部屋の前に運んでくれた。  でも、しのぶに気を遣わせたくないから、美術室には毎日顔を出す。  不思議とその間は、いつもの態度でいられた。  ーー友達、て言ってくれたものな。  悲しいけど、いい友達でいられるように頑張ろう、と巧は思う。
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