例えば原発

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ
 与党は国債をして経済の維持しかしてない。あとに残るのは巨大な借金と需要さえ見いだせない不景気。少子高齢化。ルアルの未来は暗いと思えた。 反原発の人たちも見ていてなんとか打ちのめそうと構えていた。 しかし、原発推進派は金で雇われたプロである。 〔核エネルギーはリサイクルできる〕 〔原発は安心だ〕 ルアルの市民ヤドカリはそこで原発の討論サイトに参加する。 『原発はトイレの無いマンションと言われるように不完全な技術である。 しかし、そもそも大電力の使用であるほど割引が効くというところも大体が大企業のための政策と思わないか? つまり、大企業をはじめ多くの企業は大電力の供給元を必要とするのだ。 つまり、私の経済復興計画とはエネルギー政策と思っていただきたい。 原発は廃棄物の再利用ができなければ計画が破綻する。 つまり、高速増殖炉になるのであるが、現在冷却材にナトリウムを使う。 高い沸点が必要とされるからだ。 水などすぐ蒸発して使い物にならないだろう。 しかし、ナトリウムは高い粘性、水に濡れたら危険、配管を腐食させる、人体への害などがある。 そこで、私はC60フラーレンを提案する。融点がだいたい100℃沸点がだいたい1000℃。 配管への腐食も無い、同じ原理で人体への害も少ない。水に濡れても平気。燃えない。 そもそも構造がボール状なので粘性が極めて低い。 使えるならこれ以上の提案は無い。ただし使えるものならば。 どういうことかと言うとフラーレンは放射線により壊れるのだ。 これが意味することは分子構造として力学上において炭素より結合の弱いガラス固形化はさらに脆いはずという事である。 あくまでガラス固形化の材質が安全と主張するならフラーレンの元素をシリコンで作ったものを使えばいい。 つまり、私は冷却材にフラーレンが使える&ガラス固形化も安全を取るか。 それとも、冷却材にフラーレンが使えない&ガラス固形化も危険であるを認めるか。 どちらか、二つを選選ぶよう求める』 その途端、そのサイトでは一切の沈黙になり。代わりにヤドカリのサイトが見知らぬ他人からの荒らし等の攻撃にあうことになった。 そして、ヤドカリにとってギョロメやアクドイカオなどから接触があったのはこれが初めてだった。
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!