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一斉に皇太子妃候補たちは皇太子殿下に近付いて行く。 「皇太子殿下始めに私と踊ってくださりませんか」 「何言ってるの最初に踊るのは私よ」 「いいえ私が踊りますわ」 「私よ」 「いや、私」 といろんな令嬢が皇太子殿下の周りに群がっている。  それを私は使用人が控えるところでじっと見ていた、エリザベスはあの人盛りでどうする気なんだろうか。 「皇太子殿下私と踊ってくださらない」 とエリザベスが話しかける。 「···すまないが今日は誰とも踊るつもりはない」 「どうしてですか殿下」 「···私が一番最初に踊る相手は···のみ」 「殿下何て言われましたの」 「いや、何でもない」 そういいながら、皇太子殿下は誰とも踊ることなく、その場を後にした。
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