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なんで喧嘩したのかなんてもう覚えていない。
ただなっちゃんの小さなその手だけは今でも覚えている。
私が車で父と話している時、なっちゃんは母に怒られていた。
お姉ちゃんでしょう?
そんなこと母は言わない。
人に手を出してはいけません。
今は大人を頼りなさい。
喧嘩は自然なことです。
陵に先に傷をつけたのは、なつです。
二度となつの大切な手を人を傷付けることに使わないで。
約束できますね?
母は怒ると諭すように敬語で話し始める。
怒る?があっているのか分からないが自分が悪いことをしていると分かる。
これ以降、喧嘩した記憶はない。
口喧嘩はある。
兄弟が多くなるとあるあるだが、途中からどう思う!?と投げられこっちまで標的にされるのは、今でもそうだ。
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