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あなたの祈りと、世界の始まり。
●月×日。
なつやすみには、日きをかかないといけないそうです。
だから、日きをかくれんしゅうをしなさい、とお母さんがいいました。一年生のときは天気をかくだけでよかったのに、二年生よりお姉さんになったらやらないといけないそうです。
すごくゆううつですが、しかたないのでかいてみることにします。
わたしは本をよむから、よむのはとくいだけど、かくのはどうしてもニガテです。
よむのはできるのに、かんじをうまくかけません。
だからこの日きも、かんじをあんまりかけません。お母さんに見られたらしかられてしまいそうなので、お母さんにはぜったい見せないようにしようとおもいます。見せろと言われても、見せたくありません。
お母さんは学校の先生なので、字のまちがいとか、かんじのよみかきとか、こまかく言ってくるのがうるさくていやです。
今日は学校のかえりに、こうえんに行きました。
じつは、がっこうから家にかえるとちゅうに、ちょっと大きなこうえんがあったのです。すこし道をそれるので、わたしはぜんぜん知りませんでした。
大きなこうえんだけど、あんまり遊ぶところはありません。すなばと、すべりだいと、ブランコしかないからです。
そのかわりちょっとおおきなしばふがあって、小さな男の子とお母さんが遊んでいました。ボール遊びはわたしも大好きなので、こんどともだちとあそぼうと思いました。
この時間だと、小学生いがいの学校はまだやっている時間だって聞いたことがあります。なのに、ベンチにはお兄さんがすわっていました。
絵をかくボード?みたいなのを立てて、何かをいっしょうけんめいかいていました。かっこいい人でした。
ちょっとフシギなかっこうをしていたので、気になりました。あれは、何をしていたのでしょうか。
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