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セツナは急いで自宅に向かうと寝室のベッドにシルエットを運んだ。
「セツナ・・、私怖い・・」
過去から魂が戻らず、愛しいセツナにもう会えないのかもしれないという不安におそわれたシルエットが涙を流す。
セツナは震える妻の手を優しく握りしめた。
「必ず助ける・・。過去に迎えに行くから待っていてくれ、シルエット・・」
強い眠気のようなものと戦っていたシルエットは大好きなセツナにキスをされると安堵し、その魂は過去へと封印されたのだった。
時空の扉を開く魔法はバロンとセツナにしか使えない。
「俺を・・、妻の元へ導いてくれ・・」
セツナはレイピアを握る手に力をこめると目の前に現れた時空の扉を開けた。
すると、レイピアに飾られた宝石が輝く。
「なぜ、サファイアが・・?」
開かれた時空の扉の眩しい光が動揺するセツナを包み込んだ。
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