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「⋯⋯今日の午後は、学部長がティーパーティをお開きになるそうですよ。⋯⋯素敵なゲストがいらっしゃるそうです。少し早めに授業を終わらせましょうか?」
「学部長のティーパーティですか? じゃあ僕、着替えをするために屋敷に帰らなければ! ロイド教授、きょうの授業は休みにしてください!」
従兄弟のリドルが命令するような口調で言った。リドルは王弟にダンスに誘われてからまるでオメガ王妃のように振る舞う。
「そ、そうですね⋯⋯。ではこれで⋯⋯」
「さあ急いで帰ろう!」
リドルが教室から飛び出した。取り巻きの生徒たちも後を追いかけていく。
ロイド教授も出ていって、教室にはユリアと白い花だけが残された。
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