2そもそも一体どうして?

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 ああ、こんなはずじゃないのに…一体どうしたのだろう。こんなことは初めてで。ほんとに…も、もう。  抗おうとするのに身体はそれを嬉々として受け入れてしまう。  思うようにはならない自分が腹立たしいけれど。  あっ、も、もう、だめぇ…身体の奥がとろとろに気持ち良くて…あぁぁん。  我慢できずに声がだだ漏れしてしまう。  「だ、だめぇ…ふぅ、んっ、あぁぁん…やっ……あぁぁんっ……」  「いいぞ。感じるままイけばいい。さあ…」  優しい声で後押しされて私はその瞬間初めての絶頂に背中をのけ反らした。  真っ白い世界が脳内に広がり身体がひくひく痺れた。  そんな私を彼はまるで良く出来ましたとでも言うようにそっと抱きしめた。  そして私はそのままあまりの事にぐったり意識を失ってしまった。  「いいんだ。俺は婚約者として当然の事をしたまでだ。結婚するまではすべてを奪うわけにはいかないからな。これでバイオレットが楽になれたなら良かった」  ヴィルフリートは私にそっとキスを落とすと医務室を出て行った。  だが私にはそんな記憶さえとどめておく余裕はなかったと思うが…
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