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そんなわけで彼とはまったく親密な関係ではなかったはずです。
おまけに婚約が決まったとは聞いていない。
「ですが…それはお断りしたはず…」
「とにかく誰がバイオレットにこんなものを飲ませたんだ。それを先に教えてくれ」
「騎士練習が終わって帰ろうとした時、マーガレットに会って、彼女が果実水をくれたのでつい、喉が渇いてたから飲んだのよ。おかしな味はしなかったわ。なのにこんな事になって…」
「もういいから黙って、すぐに楽にしてやるから…さあいい子だ」
「いえ、そういうの本当に困りますから、こんな事が知れたら兄に、こ、ろされ、ま…」
そう言うが早いか彼の唇が私の唇を塞いでいた。
「…ムム…う、んっ…」
甘い男の香りがほのかに匂って一瞬何も考えられなくなる。
薬のせいか知らない男からの口づけさえも受け入れてしまうのが悔しい。
なのにそんな事お構いなしに彼の手は濡れた秘所を探り始める。
もう!なんなのよこの人!!
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