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おじさんの店員が怪訝そうな顔をしながら腰を引いている様子からして、私の勢いにドン引きしているらしいのはよく分かる。
おじさんの店員は、少し考えてから「あぁ…」と声を挙げる。
「あの愛想の良いイケメンの兄ちゃんね。頻繁にとはいかないけど、結構な割合で買い物に来るねぇ、うん」
「大体この時間ですか?!」
「んー………来るならこの時間だね。遅い時もあるけど」
時間的に夕方5時半過ぎ。
いつもなら家でお気に入りの動画をお菓子片手に観ながら悶えている時間。
今日は偶々友達と話し込んでて遅くなった。
それがまさかの運命の出会いを引き寄せるとは、なんたるラッキー。
間違いない、彼は私の運命の相手。
白馬に乗った王子………じゃなくて、白馬に乗らない、徒歩の王子様だ!!
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