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「ここでバイトさせて下さい!」
よく見ると、おじさんの店員の名札には店長松山の表記が。
そして、このコンビニの自動ドアにはアルバイト募集のポスター有り。
今正に、この瞬間が私の人生のターニングポイント。
丁度グッズにお小遣いを注ぎ込み過ぎて金欠状態。
その上、もうすぐファンクラブ会費の支払いもある。
レイくん似の彼とお近付きになれる千載一遇のチャンスを逃す訳にはいかない。
「やる気はあります!」
「………履歴書は?」
「今書きます!」
店の文具コーナーから履歴書を持ってきてレジに出した。
「148円ね。学校は大丈夫?アルバイトの許可とか必要ないの?」
「大丈夫です!」
心の中で多分と付け加えた。
「中にはバイト禁止なのにこっそりバイトしてた子もいて、偶々買い物に来た先生に見付かって大変だった事あるから、その辺ちゃんとしといてね」
「勿論です!」
その前に親の許可取っていないけど。
よっぽど人手に困っていたのか、平日の夕方5時~夜の9時まで働かせて貰える事になった。
その代わり、土日は優先的にシフトに入る事を条件とされた。
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