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学校で
ヤバい！
炒めご飯と串焼きをお腹いっぱい食べたら、うたた寝しちゃった！
こんなんじゃ、ブクブク太っちゃう！
そして午後の授業に遅れる！
……お店を出る時にザイホンさんとお父さんたちが難しい顔をして話してたけど、何だろ。前みたいに、お母さんにギルドのお手伝いを少ししてほしいとかかな？
帰ったら聞いてみよ。
今はとにかく、走れ！
目指せ、町一番のナイスバディ！
美人の賢いお嫁さんっ！
ん？
足音がする。
「ぬおおおおおお！ アイラ、待ってくれ！」
「ふんにゅおおおおお！ ……あれ、トーマも遅刻？」
「まだ遅刻じゃねえしっ！」
トーマが後ろから追いついて来た。
お店のお手伝い、お疲れさんだね。
「て、手伝いしたあとメシ食ったら寝ちまった！」
「そうなの？ ぷぷぷ、お子ちゃま♪」
私も同じだけどね。
「アイラ、よだれのあとっ！」
「……えっ！」
●
慌てて頬に両手をあてたら、転んだ。
治癒室の先生に魔法をかけてもらった。
転びそうになった時にトーマの服を掴んだから、二人ともだ。これぞ、死なばもろとも。
ん？
また何かよくわかんない言葉が出てきた。
でもさっきの感じを言葉にしたら、しっくりくる。
最近多いなあ、こういうの。
んでも、それを考える前に。
私にはやらなきゃいけないことがあるっ！
「トーマのせいで遅刻したでしょ！」
「アイラが子ども扱いするからだろ！」
「何よ、11才児！」
「お前だって一緒じゃねえか！ いてて、髪引っ張るなって！」
「教室に入ってケンカしっぱなしのお二人さん、反省してる？ 廊下より外壁門の前がいいかな〜？」
「「反省してますっ！」」
くう。
廊下に立たされるなんて恥ずかしい……。
先生に怒られてしまったじゃないか。
トーマのバカバカ。
「なあ、アイラ」
「なぁによう」
「そんなに怒んなよ……。俺んち、店なくなるかもしれない」
「え、噓！ 何で？！」
「『荒鷲亭』のオーナーと店長がこないだ店に来てさ」
また『荒鷲亭』？！
え、でも何で？
トーマのおうち、冒険者専門の道具屋さんでしょ？
……まさかっ！
「まさかウチみたいにお店の人を引き抜きにきたのっ？」
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