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母から紹介された結婚相手
僕、安西裕介は10年前32歳を迎えた年に
現在の妻、美恵を母から紹介され結婚した。
大学院を出て第一希望の企業に就職出来た
僕は仕事に邁進、私生活でも見た目が好み
だったり、雰囲気が合いそうな気がして
何人かの女性と付き合ってはみたものの
価値観や趣味の違いから
結婚したいと思える相手には
巡り会えずにいた。
少なからず焦りを感じていたそんな時
還暦を迎えた母が
今の住まいは駅から遠くて不便で
ずっとイヤ！だった...
心の声：父さんの実家なんだけどなぁ
我儘言ってしょうがないなぁ笑
足腰が丈夫なうちに
駅近に家を建てた〜い！と父に懇願して
押し切る形で家を新築する事になった。
その時に依頼した住宅メーカーで
アシスタントをしていたのが
現在の妻、川崎美恵だ。
仕事柄、女性と接する機会が少ない
適齢期の息子を心配した母が
ビジュアルの美しい美恵を大層気に入り
息子裕介と会う約束を勝手に
取り付けてしまう。
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