裕介side

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裕介side

離婚が決まったとはいえ こんなに早く他の女性に心惹かれる日が 来てもいいのだろうか? それも今迄、恋愛感情のなかった15歳も 歳下の綾野麻衣にだ。 彼女の気遣いに触れる日が増すたびに 疲弊した心が徐々に癒されていくのは 感じていた、だがそれだけだった... じわりじわり、綾野は心の隙間を 埋めてくれていたのか? 笑顔で周りを明るくするような女性だから 僕の事も笑顔で包み込んで、どん底から 這い上がらせてくれていたんだなぁ。 反面、綾野は魅力的な女性だから こんなおじさんを相手にする事はない! と、思っていたのに。 不思議なものだ。 北海道出張の最終日、向かい合わせの席で 祝杯をあげた時、何度も目が合って 何故か?気持ちが通じ合った気がしたんだ。 モヤモヤした気分を保ったまま、いざ! 彼女が部屋に入ろうとした瞬間 もっと綾野と話がしたいと思ってしまった。 自分の気持ちに気が付いたら、咄嗟に 閉まる寸前のドアに、腕をかけて中に入り 驚く彼女を抱きしめていた。 綾野も同じ気持ちでいてくれたから よかったが  完全にセクハラ!だよな(苦笑)
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