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ロビーで待ち合わせ
僕は母を介して、金曜日の仕事帰り
川崎美恵とホテルのロビーで
待ち合わせをしていた。
ロビーを見渡すと綺麗な女性がソファーに
座っている...
まさかあの女性じゃないよな。。。
裕介は、あんな女性だったら良いのになぁ
そんなわけないか!と
苦笑いをした。
すると、その女性が携帯の画面とこちらを
交互に見ながら、立ち上がり
バタバタと駆け寄って声をかけてきた。
「安西裕介さんでしょうか?」
「えっ⁉︎あ、はい安西裕介です。
川崎美恵さん?」
「はい、
お母様にはお世話になっております」
母の純子から携帯に写真が送られていた
ようで、美恵は裕介の顔を知っていた。
裕介は目の前に立つ美しい女性に
驚きながらも、瞬時に紹介してくれた母に
心の中で感謝した。
心の声:ほんとかよ!
美恵との会話は時間を忘れる程楽しかったが
時折、上目遣いをするしぐさが少し気になり
その日は、互いの連絡先を交換するだけに
止め、それ以上深入りする事は避けた。
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