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川崎美恵の思惑
翌日、川崎美恵から純子の元に電話が入る。
「ご紹介頂き有難うございました。
あんなに素敵な方、良いんですか?」
「あらそおぉ?気に入ったんだったら
どんどんアタックしちゃいなさい!」
「は、はい!」
淳也から嗜められて
会社での態度を改めた美恵だったが
居心地の悪さは変わっていなかった。
課長と別れるのは、辛いけれど潮時かなぁ。
そんな時に、千載一遇のチャンス到来!
顧客の奥様に気に入られ、ご子息を紹介
して下さるという。
ご子息の安西裕介は、年下でも経済的
将来性、全てにおいて、今まで付き合った
誰よりも素晴らしい経歴の持ち主であった。
顔立ちも整い、稀に見る優良物件❗️
裕介は群を抜いていた。
美恵は、こんなに素敵な男性と巡り会う
機会はこれから先、もう訪れないだろう。
彼を絶対に逃したくない!
必ず振り向かせてみせる
どんな事をしてでも手に入れる!
そう心に誓う。
母純子の後押しもあって
裕介の趣味嗜好を事細かに教わった美恵は
速やかにアタックを開始する。
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