雪花の捕物帳〜後編〜

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"連れ回される前に逃げよう・・・" ネズミは炊き出しの飯とシーツを持ったまま、メガネの男の手を振り切ろうと身を揺さぶる。 「じっとしてろよ!」 バチン! またしてもメガネの男に殴られる。 確かに金は盗んだが、大金じゃないのにここまでの仕打ちをされるというのか、理不尽すぎる。 ネズミは睨みつけるも、また殴り返される。 「シモザワさん、ちょっと行ってくるわ。」 「あいよ。そんな奴、半殺しにしてやれ!」 自分のいる東側も血の気が多い人が多いが、西側も同様だったという事をこの瞬間で気付かされた。 「あ、じゃあ俺もついてくわ先輩。」 「はーい、お願いしやす!」 メガネの男のストッパーなのかニット帽の男が付いてくる。 そのまま二人に連れられ、ネズミは薄暗く気味の悪い夜の公園に行くのだった。
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