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五 サンダーソニア
「すみません、お忙しい中」
「よい、何の用だ?八重」
私は稽古をするための場所と物を用意してもらうため、頼朝に交渉をしていた。
「戦が起きた際、我々は自分の身は自分の身で守りたいのです。そのための稽古場と、本剣、竹刀を用意してもらいたいのです」
「よいぞ。あした、八重の部屋の隣の広い部屋の中に人数分の、本剣と竹刀をおいておく。良い刀を注しておく。八重のは桜の模様で、良い切れ味刀を用意しておく。」
「ありがとうございます。失礼しました。」
(やはりいい人だが、そのうち裏切るんだよなぁ)
「祐親様、本当によろしいのでしょうか」
「あぁ。この仕事は1回切りあげる。ここから向こうまでは約5ヶ月。早く帰らなければ」
「噂では2歳の時赤子もいると」
「よい、帰ったら八重以外は、皆殺しだ」
「承知しました」
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