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発泡酒を開けた。お気に入り薄いブルーのグラスに黄金色の液体と細かい白い泡がコントラストを作る。グラス自体の重量もあるので、飲んでいると実感するし、手触りも気持ちいい。
ジャケットの袖が皺になっているので、のばしたい。アイロンがないので、調べたら風呂場に少し入れておくといいと書いてあった。
牛乳の賞味期限が近い。シチューを作ろう。玉ねぎ、人参はある。ブロッコリーはない。ベーコンのブロック、しめじを冷蔵庫から取り出す。
有塩バターをフライパンに入れ、溶けたら薄力粉を入れる。
冷えた風呂ではダメだそうだ。あったかい湿度の高い時がいい。
牛乳を入れて少しずつバターの塊を伸ばしていく。一気に牛乳を入れるとダマになると、レシピには書いてあるけれど、少しぐらいなら気にしない。
別鍋で水と具材と調味料を入れて煮る。ホワイトソースで煮ると焦げやすく、具材に火が通るのに時間がかかるからだ。
いっそのことジャケットを着て風呂に入るのはどうだろう?おかしな格好をしたおじさんになる。ははは。
じゃがいもと人参に火が通ったら、ホワイトソースを入れて、塩、黒コショウで味を調節する。ここで焦ってはダメだ。全てが台無しになる。
ジャケットのシワをのばしたら、少しはまともに見えるだろうか。
できれば玉ねぎがトロトロになるまで煮たいが、もう発泡酒がなくなってしまって、晩御飯を早く食べたい。もういいだろう。
靴下が左右でモノが違うのは見なかったことにしてくれ。
シチューを食べる。二杯目はハイボールを飲む。多分まだ酔っていない。
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