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名前はネロ=アルベイン。
年齢15歳。
身長182cm、体重90kg。
職業……殺し屋。
それがネロのプロフィール。
雨雲が星空を覆う漆黒の夜
とある村の屋敷の中をネロは剣を片手に忍び足で進む。
職業柄、夜間の暗殺任務が多いネロの目は暗闇の中でも冴えている。
外は激しい雷雨に見舞われ、窓に打ちつける雨粒の音だけが鼓膜を震わせていた。
隣を歩く相棒のナオミに目で合図を送る。
「準備はいい?」
ナオミの問いにネロは小さく頷いた。
目の前には木製の扉、隙間からは灯りが漏れている。
標的は中にいるようだ。
今からネロ達はこの扉の向こうにいる男を殺す。
ベキィッ!
年代物の扉はナオミの蹴りで簡単に吹き飛んだ。
「なっ、なんだ!」
急な物音に驚いた男は 、目を丸くしてこちらを凝視している。
食事の最中だったらしくテーブルの上に並ぶ料理からは湯気が出ていた。
燭台の火が激しく揺らぐ。
「今晩は村長。
ほら、ネロも挨拶」
「……」
今回の任務は村長とその家族の殺害。
既に村長以外の命は奪った。
あとはこの男を殺せば任務は終わる。
「お前達は、先日村に来た旅の者だな。
一体何の用だ?」
驚きと恐怖で事態を理解できていない村長は食卓に着いたまま固まっていた。
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