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おさわり有りの熟女喫茶
童貞から脱した俺は一味違う。
相手をしてくれた最年長の奴隷とベッドで一緒に横になっていた時からある構想が浮かんでいた。
先ずは商業ギルドに行って、俺が考えている内容が商売として許可されるかの確認と、序でに空き家を何件か紹介してもらうつもりだ。
一応、奴隷全員に俺の考えを伝えておいた。
反対する者は居なかったので、一番料理が上手い奴隷を着飾って、同行させた。
「面白い事を思い付きましたね。商売としては許可出来ます」
案外大丈夫だった。
許可証の発行や事務手続きを終えて、空き家を紹介して貰った。
始めの内は複数人で一つの家に住んで貰い、商売が上手く行くようなら、新たに家を追加で購入しようと思う。
その後、買い揃えた軽い家具は奴隷達に運ばせて、重い家具は男手を日雇いして運ばせた。
契約書や魔道具と家の鍵を用意して、準備万端。
おさわり有りの熟女喫茶開店だ。
念のために、父親に頼んで試しで客として来店して貰った所、好評価を頂けた。
宣伝として、奴隷達には接客する時の新しい衣装に身を包んで街中でチラシを配り、父親の店の一角に俺の受付所を設けて貰った。
チラシを配り終えた奴隷達は各々の新居に戻らせた。
俺が父親の店で待機していると、早速チラシを片手に受付所にやって来る男が来た。
「いらっしゃいませ。おさわり有りの熟女喫茶に入店する為の手続きは此方です」
契約書を差し出して、内容に納得したならサインして頂き、その後魔道具の指輪を左薬指に付けさせる。
そして地図と家の鍵を渡して前金を頂戴する。
男は契約書にサインして金を支払い、地図片手に店を出た。
迷わないか店の外まで出て男を遠くから監視したが、無事に辿り着いて家の鍵を開けて中に入ったのを確認した。
数時間経つと家に入っていた男が父親の店に戻って来た。
「御来店ありがとう御座いました。ご満足頂けたようで何よりです」
男は満面の笑みで魔道具と家の鍵を返却し、後金を払ってくれた。
さい先良し。
おさわり有りの熟女喫茶、全容はこうだ。
父親の店で受付をして、暴力や性行為を絶対しない事を契約書にサインしてから前金を払い、魔道具の指輪を付けて家の鍵を借りる。
道に迷わないように最初の頃は地図を渡して、常連になれば地図は要らなくなる。
家の鍵を開けて中に入れば、そこから接客が始まる。
「お帰りなさい貴方。ご飯にしますか? お風呂にしますか?」
結婚していない独身男性をターゲットにしたイメージプレイだ。
まあ、例え既婚者でも結婚指輪を外していたら関係なくお客様扱いだが。
ご飯の献立に関しては家の前に予めメニューを貼り出してある。
鍵をかけてあるので、間違って他の人が家に入る事はない。
接客はその日にご飯を用意した奴隷が担当する。
日替わりで得意料理も違うので、毎日新鮮な擬似的夫婦生活を楽しめる事だろう。
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