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3人で学園に向かって歩く。
と、俺は昨日から気になってる事を鈴木に訊いた。
「鈴木。花を今度はどこで世話するんだ?」
「それなんですが、昨夜の内に花は、ブリザーブドフラワーに加工しました」
俺と山村「???」
「水や液肥をやらなくても半永久的に枯れない花の事です。只、そのままだと花が劣化してしまうので透明の箱に密封しました」
「鈴木くん、凄〜い!」
「だがよ、世話する手間は省けるが、何だって、そんな事…」
「まだ解りませんが、校長室に置いてもらおうと思いまして。ですが、僕達の都合で校長先生に花の世話をさせる訳にいかないでしょう?」
「校長室に?!」
「鈴木くん、頭良いー!」
「確かに1番安全な場所ではあるが、花の力は失われねーのか?」
「断言は正直、出来ませんが、枯れてる訳ではないので大丈夫でしょう」
そう言って鈴木は俺と山村に加工された花を袋の上から見せた。
確かに見た目は生花の時と変わらなく見える。
「朝の内に校長先生にお願いしてみます」
「僕も行くー!」
「俺も着いてく。万が一、校長が断った場合、別の場所も検討しねーといけねーからな」
だが、俺の懸念は杞憂で済む事になる。
校長室の前にて。
「おやおや、3人揃って、どうしたのかな?」
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