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「おはよう、岸野。ちょっといいか」
月曜日の朝。
廊下で会った宮嶋が声をかけてきた。
「おはよう、宮嶋。どうした?」
俺の腕に自分の腕を絡めて引き寄せた
宮嶋は周りを気にしながらこう切り出した。
「あれから川瀬とヤッたの」
「はあ?お前、朝から何言って、」
「はは。ごめんごめん。そんな訳ないよな。
あんな陰キャ、相手にならないもんな?」
じゃあまたなと宮嶋があっさり離れた後、
ぼんやりと川瀬とのことを思い出す。
玄関先でイカされた後、匂いが残る玄関を
キレイにし、川瀬と軽く飲み直したのだが。
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