鬱屈

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鬱屈

開凸したスタバで 長い名前の飲み物を待ちながら 出トチの今朝を振り返る。 挽回できぬまま、この時間になって 今日を諦めるために スタバとタリーズを量りにかけた。 上書きできない事実が 目の前のクリームに乗り 空いていないカウンターの横で途方に暮れる 行き交う人を数えられる席に座り 隣席のキーボードのタッチ音にイラ付きながら 雑に左手の中指がテーブルを叩いていた 挽回できないまま今日が終わる予感に襲われて 左中指はテーブルをノックし続ける 柔らかい音を立てながら左中指はノックし続けている
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